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アー・ユー・ハッピー?11.10.06

矢沢永吉の自伝の続編『アー・ユー・ハッピー?』を読みました。
50歳を越えたときに書いた本。
永ちゃん、人生で大成功もしたけど、
失敗もいっぱいしています。
不倫、離婚、再婚もしています。
有名なのは、オーストラリアの不動産では30億円だまし取られた事件。
信頼していた部下に裏切られて、とてもショックだったそうです。
でも、きっちり返済して、彼はすごいビジネスマンですね。
その本からの引用です。すごくかっこ良い言葉です!
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オレのおばあちゃんはかっこよかった。
おばあちゃんが住んでいたのは、オレのオヤジが残したちっちゃな家だった。
払える家賃がなかったから小さな家に住み続けた。
おばあちゃんは人の家の草を刈ってお金をもらっていた。
その金で酒を飲む。それもかなり飲む。
酔っぱらったおばあちゃんをオレが迎えに行った。
背中におばあちゃんを担いで帰った。
「酒臭せえな」とオレが言うと、
「ウィー」とおばあちゃんは言った。
オレもいま酒が好きだからわかるけど、おばあちゃんは気持ち良かったと思うよ。
誰にも気がねしないで。
自分で稼いで、自分で飲んで、何が悪いんだって思っていたと思う。
あのときは、七十いくつだったのかな。
オレが東京に出て、キャロルでデビューしたころに八十いくつで死んだ。
そこの理屈だよ、大事なのは。自立ですよ、自立なんですよ。
自立ってのは何か。
自立していれば、堂々としていられる。何でも言える。大事なのは自立だ。
矢沢は自立しています。矢沢王国の王様として自立している。
おんなじ意味で、おばあちゃんもまた、自立してた。
おばあちゃんは他人の家の草を刈って、それで自分で飲む酒に払う金を用意した。
子どもたちの家に身を寄せる、なんてことはしなかった。
「お母さん、こっち来なさい」なんていろいろ声をかけてくれる人はいたけれど。
それでも、たとえ掘っ建て小屋みたいな小さな家でも、
草を刈って日当もらって、
それで自分で酒を飲んでいる方がいいとおばあちゃんは思ってた。
身をもってそれを、オレに教えてくれたんだね。